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「乳幼児健診における口腔機能発達支援」のセミナーに参加しました
こんにちは。
世田谷区にある祖師ヶ谷大蔵駅前歯科・矯正歯科の歯医者の大西です。2023年6月7日、私は世田谷区歯科医師会館で開催された「
乳幼児健診における口腔機能発達支援」 をテーマにした勉強会に参加しました。
講師は、昭和大学歯学部口腔衛生学講座と昭和大学歯科病院障害者歯科で接 触嚥下の外来を行っている内海明美先生でした。 この記事では、以下についてお話しします。
・乳幼児健診の目指すもの
・歯の生える時期
・子供の食事についての悩み
・口腔機能発達不全症について乳幼児健診の目指すもの
乳幼児健診の目的は、
すべての子どもが健やかに育つ社会を作ることと、 育てるのが困難を感じる親への支援です。
これは健やか親子21 (第2次) のテーマにも通じるもので、未来を作る子供たちが育てやすい社会作りが重要であると強調され ています。 歯の生える時期
次に、歯の生える時期についてです。
よく患者さんから質問を受けますが、 一番最初に生える歯は下の乳中切歯です。
日本小児歯科学会が2019年に行った乳歯の生える時期の全国調 査によると、下の乳中切歯の出現時期は男の子が5~9か月、 女の子が6~9か月、上の歯は男の子も女の子も7~ 11か月とされています。
一歳の時点での目安は上下合わせて8本の歯です。
二歳では、上8本、下8本の合計16本以上の歯が生えているのが目安です。
そして三歳頃には、 20本の乳歯がすべて生えてくることが一般的です。
ただし、個々の子供の歯の生える時期は変動するため、 これはあくまで目安です。 子供の食事についての悩み
子供の食事に関する悩みでよく聞くのは、「食べるのが遅い」
という問題です。
これは食事の速さは歯の数や噛み合わせの状態、食べる量、 舌小帯短縮症の有無などがあると影響を受けることがあります。
この問題を解決するためには、 まずは子供の咀嚼回数や噛み合わせの状態をしっかり観察し、 悩みがある場合は専門の先生に相談することが重要です。 口腔機能発達不全症について
最近、増えてきた口腔の問題として、
口腔機能発達不全症が挙げられます。
口腔機能発達不全症とは、「食べる機能」、「話す機能」などの発達が不十分で、 個人的あるいは環境的な原因により専門的な関与が必要な状態を指 します。
この状態では、食事が遅い、食べるのが困難、話が聞き取りにくい、口呼吸があるなどの症状が見られます。
特に口唇閉鎖不全症(口をポカンと開けた状態)は、 年齢と共に改善されない可能性があります。
鼻疾患やアレルギー性鼻炎も関係していることがありますので、 歯科と耳鼻科の連携が必要です。 歯科でも舌の圧力を測る機械があれば計測可能です。
当院にもありますのでお困りの方はご連絡ください。 最後に
以上、乳幼児の口腔機能発達についての概要を説明しました。
何か問題を感じたら、 適切な支援を得るために専門家に相談することをお勧めします。
祖師ヶ谷大蔵駅前歯科では火曜日・金曜日に小児歯科専門の先生が来ています。
もちろんそれ以外の曜日でも可能なのでお困りの方はご連絡くださ い。 祖師ヶ谷大蔵駅前歯科・矯正歯科 歯科医師 大西
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