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虫歯以外でも歯が欠損します
こんにちは。
世田谷区の祖師ヶ谷大蔵駅前歯科・矯正歯科、歯科医師の森山です。みなさん虫歯以外でも歯が欠けてしまったりすることを知っていま
すか?
歯が欠けて、しみる原因は虫歯だけではありません。<硬い歯が欠ける原因>
硬い歯が欠けたり穴が開いてしまう原因は何個かあります。
まずは虫歯です。
虫歯の原因となる細菌が、食事中の糖を利用して歯の表面や、
歯の表面についてる歯垢(プラーク)に強力に付着します。
また、細菌が糖を分解して酸を産生することにより歯の硬い組織が脱灰されて 、歯が溶けていきます。
これが虫歯になります。大人の歯の虫歯は20〜24歳までに90%の人が罹患しており、45〜54歳では99%の人が罹患しています。
6〜20歳頃までは歯の組織がまだ弱かったり、形態、そして食生活や生活習慣なと が要因となって虫歯に罹患しやすく、
40歳以上では歯肉が下がってしまうことで見えてきた根の部分の虫歯(根面う蝕)や、
唾液の分泌量が減ることによって虫歯の罹患率を高めていると考えられて います。
虫歯になりやすい歯は上と下の奥歯になります。そして虫歯になりやすい場所は
①小窩裂孔(歯の溝)②歯間隣接面(歯と歯の間)③歯頚部(歯茎のきわの部分)になります。ここの部分は食べ物が当 たったり唾液によって汚れが取れたりしない部分になるので汚れが 溜まりやすい部分になります。
歯ブラシやフロスを使用し重点的に汚れを落とし虫歯ができないように気をつけましょう。次に虫歯以外で歯が欠損してしまうのが歯の損耗(tooth wear)と呼ばれるものです。
症状や要因によって、摩耗、咬耗、侵蝕に分けられます。まず摩耗です。摩耗とは咬む力以外での力によって歯の表面が摩滅
する、病的なすり減りをいいます。
その中の原因の一つに歯ブラシがあります。歯ブラシにより歯頚部の摩耗がおきます。
習慣的な歯磨きにより加齢などにより露出した歯頚部の象牙質といわれる表面の層より柔らかい層に生じます。
形態はくさび状に欠損していることが多いです。
歯の並びの形態から、犬歯や小臼歯に多く見られます。 次に咬耗になります。上と下の歯が繰り返し噛んで接触することに
よって生じる病的なすり減りをいいます。
数歯または全顎的に及ぶこともあります。
咬耗は下の前歯の切縁や奥歯の咬む面に多く見られます。 原因としては
①摩滅を起こしやすい食物(硬固物)②過大な咬合力
③ブラキシズム(歯ぎしり)
④エナメル質(表層の硬い層)より硬く粗造な歯冠補綴物
⑤食べ物に含まれるクエン酸やキレート物質による侵蝕になります。
咬耗が起こると歯の咬む面が削れてしまい咬み合わせの高さが下がってしまう原因にもなります。
歯ぎしりが原因の場合はナイトガードという夜つけるマウスピースを入れて夜の歯ぎしりを防止するという治療を行います。 最後に侵蝕です。これは化学物質によって歯の硬い表面が脱灰され
て、広範囲な欠損が起きるものです。
酸の強いものを高頻度に食べたり飲んだりしても起きます。
食後にうがいなどして、歯についている酸を落としてあげることが予防に繋がります。 歯が欠損する原因は上記のように沢山あります。
虫歯以外でも歯が欠損してしみたり、お痛みがでることもございますので何か気にな ることがございましたらお聞きください。 -
歯ぎしりや食いしばりに効果的!歯も守るナイトガードとは?
みなさんこんにちは。
世田谷区祖師ヶ谷大蔵駅前歯科・矯正歯科の歯科助手伊藤です。
睡眠中歯ぎしりや食いしばりをしている自覚のある方や、
家族や恋人に歯ぎしりしてるよと指摘されたり、 朝起きたらアゴが疲れているなどありませんか? ただの癖として捉えられがちな歯ぎしりや食いしばりが、
実は歯にもその周囲にも影響をおぼす可能性のあるもなのです。 原因としてはストレスや噛み合わせの不良が原因とされています。
しかし忙しい現代人がストレスと無縁の生活をすることは難しいか
と思います。 特に睡眠中の歯ぎしり・食いしばりは無意識に行われるため、
自分で気づいて止めるということができないため、 改善が難しいと言われています。 そのため癖だから仕方ないと放置してしまうとどんどん歯に影響を
及ぼし続けてしまいます。 そうならない為にもご自身の歯を守るために歯ぎしり•食いしばりがある方にナイトガードを推奨しております。
<ナイトガードとは>
睡眠中の歯ぎしり•食いしばりによる影響を軽減させるマウスピー
スのことです。 患者さんの歯型を取り製作します。
硬いアクリル樹脂で製作し、上あごに装着します。
下あごが動いて強く噛みこもうとしても力が分散しやすく、
噛みこんだとしても歯の代わりにマウスピースが削れてくれます。 睡眠中に装着することで、歯ぎしり•食いしばりにによる歯のすり
減りを守り顎関節へのダメージを軽減することができます。 【歯ぎしり•食いしばりでおこる歯への悪影響】
歯ぎしり・食いしばりの際に歯にかかる負荷は、自分の体重の2倍
ほどとされています。 体重が40kgの場合80kg、程の負担が歯にのしかかります。
何倍もの力が無意識に持続的に歯やアゴにかかるので、歯ぎしり・
食いしばりが続けばどうしても歯が削れていきます。 ∇起こる影響
•歯が削れてしまう(楔状欠損)
歯が削れてしまう事でエナメル質が削れ象牙質が剥き出しになり、
冷たいものでしみたり知覚過敏の症状や虫歯になりやすいリスクも 高くなります。 •歯周病の悪化
歯ぎしりによって歯が前後左右に揺さぶられることによって、
歯を支えている骨が吸収し、歯周病が進行しやすくなります。 •顎関節症
顎関節や咀嚼筋の痛み、開口障害などに繋がります。
•歯が折れる 被せ物が割れる
強い力が加わってしまう事で歯が折れたり、
被せ物していたセラミックなども割れてしまう恐れもあります。
•骨隆起
歯を支えている骨が過剰に発達します。
歯茎の周りや上顎の骨が盛り上がり、
コブのように出っ張ったものです。 これができることによって普段の生活に生じる問題はそう多くはな
いですが、骨に負担がかかっているサインともいえます。 基本的にはそのまま放っておいていいものですが、
場合によっては入れ歯を作る際に骨の切削が必要になることもあり ます。 <最後に>
ナイトガードは保険適用でお作りする事が可能です。
歯ぎしり•食
いしばりで悩んでいる方や自覚症状がない方でも少しでも心配なこ とがございましたら、お気軽に当院にご相談ください。 -
神経を取った歯のリスク
こんにちは。祖師ヶ谷大蔵駅前歯科・矯正歯科、
歯科助手の打矢です。
今回は歯の神経をとることによるリスクについてお話ししたいと思います! 神経をとるってどういうこと?
まず、神経をとるとはどのような場合なのかご説明します。
虫歯には進行度が4段階あります。
虫歯のことをカリエスと呼ぶので、頭文字をとってCと表されます。
C0→虫歯になりかけている。基本的にはフッ素塗布などをして経過観察をする。
C1→虫歯がそれほど大きくないので削って樹脂で詰めて治療終了。
C2→虫歯が少し大きく、神経までの距離が近い。虫歯をとったあと一度薬をつめて、 痛みが出なかったら型取りをして部分的な詰め物をつける。
C3→虫歯が神経まで達している。神経治療後、全体的なかぶせ物をする。
C4→かなり大きな虫歯になっており、歯の原型をとどめていないことが多い。抜歯となる。
上記の通り、神経治療が必要になるのはC3のときです。
虫歯を削っていて神経まで虫歯が達していた場合と、虫歯除去の治療をしたときは神経まで達していなくてもその後断続 的な痛みが出てきた場合は神経をとることになります。
神経をとる=抜髄といいます。
どんな処置をするかというと、まずは虫歯の部分を全て削り取ります。その後、 虫歯に感染している神経の管の中をファイルという細いドリルのよ うな器具できれいにします。
神経治療は個人差がありますが4〜5回かかってきます。
なぜ1回で終わらないかというと、神経はかなり細い管になっているため、管を拡張し、 先端部分まで到達するまでに時間がかかるためです。
管がきれいになったら空洞になっているので薬をつめ、土台をたて、かぶせ物をつけます。 神経をとるリスク
①大きなかぶせ物になる。
保険の材質で治すと一番奥の歯や、力がかかりやすい歯は銀歯になるので色が目立ってしまいます。
※保険でも部位や条件によっては白いプラスチックのかぶせ物があります。
保険外の材質(セラミックやジルコニア)は白いのであまり目立ちません。
②歯のステージが最終ステージになる。
先程は虫歯の進行度を4段階で説明しましたが、それとは別に、歯のステージというものがあります。
ステージ1→虫歯になったことのない健康な歯
ステージ2→虫歯になってプラスチックの樹脂で詰めた歯(C1のとき)
ステージ3→虫歯を削って部分的な詰め物をしている歯(C2のとき)
ステージ4(最終ステージ)→神経治療をして全体的なかぶせ物をしている歯(C3のとき)
このような流れです。最終ステージの先は抜歯ということです。
③歯の強度が弱くなる。
神経を取ると歯に栄養が流れなくなるため、枯れ木のような感じになります。
毎日わたしたちは食事で約1800回ほど噛んでおり、1本の歯にかかる力は自分の体重くらいだと言われています。 強い力がかかったときや、 毎日噛んでいる力によって歯が割れてしまう可能性が高くなります 。
歯が割れてしまったら抜歯になります。
④痛みを感じなくなるため、また虫歯を繰り返したときに気付かずに虫歯がかなり進行してしま う。
当院ではできる限り神経を残せるよう、虫歯だけ染まる薬品を使いながら慎重に治療しております。
ただ、どうしても神経治療になってしまう場合があります。その際はしっかりと最後まで治療をして、3~4ヶ月に1度の定期 検診で経過を見ていきましょう!
虫歯は削って治したら終わりではありません。
治ったといっても人工物で埋めているだけなので、元通りにはなっていないのです。
治療を繰り返してしまうと神経をとったり、抜歯になったりするので、虫歯を繰り返さないことが大切です。
1本の歯の治療回数は約4回までとなっています。
歯の寿命を延ばすためには定期検診がとても重要です!
今、症状がなくても歯医者に来るのが久しぶりという方はぜひ検診にお 越しください! 祖師ヶ谷大蔵駅前歯科・矯正歯科 打矢
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