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歯の損耗について
みなさんこんにちは!
祖師谷大蔵駅前歯科・矯正歯科の歯科衛生士の江利川です。
歯の損耗は、日常生活の中で歯がすり減っていく現象を指します。
歯の損耗は、食事や歯ぎしり、歯磨きなどの日常動作によって少しずつ進行していくものです。
この現象は特に不適切な生活習慣やケアの不足が原因で、進行が早まることがあります。
歯の損耗は、エナメル質が減少し、場合によってはエナメル質の下の組織である象牙質が露出することで、様々な問題を引き起こすことがあります。
目次
歯の損耗の種類
歯の損耗は、主に次の4つのタイプに分類されます。
酸蝕
酸によって歯が溶けてしまうもの、胃酸の逆流によって、酸に歯が触れて起こります。
他には、酸性の食べ物や飲み物を頻繁に摂取するとこで起こります。
酸っぱい食べ物、スポーツドリンクや炭酸飲料のような飲み物です。
咬耗
歯と歯の接触によって起きる歯の物理的な損耗です。
日常の食事の時の結果として起こることもあれば、歯ぎしりに等の無意識で起きる歯と歯の接触が原因となって起こることもあります。
摩耗
歯ブラシを頑張りすぎて力強く磨き続けると歯と歯茎の境目に起きるくぼみが出来ます。
これは摩耗によって起こります。
【アブフラクション】
咬むときの力が原因となり、歯と歯茎の境目にできるくぼみです。歯の形の関係で歯と歯茎の境は歯の面積が少ないため力がかかりやすく、歯の先端よりも欠けやすいため歯と歯茎の境がえぐれている場合があります。
歯の損耗の影響
歯の損耗が進行すると、次のような問題が発生する可能性があります。
知覚過敏
エナメル質が薄くなると、その下の組織である象牙質が露出し、神経に近い部分が出てくるため感覚が過敏になります。
これが知覚過敏と呼ばれる症状で、冷たいものを摂取する際に歯がしみるようになります。
見た目の変化
摩耗が進むと、歯の形が変わり、表面が平らになり歯が短いように見える、また、エナメル質が失われることでその下の組織の象牙質が露出し、エナメル質は白いですが、象牙質は茶色っぽい色をしているため、歯が茶色っぽく見える場合があります。
咬合不全
歯の摩耗が進行すると、歯が短い所と長い所で噛み合わせが悪くなり、咬合不全を引き起こす可能性があります。これにより、顎関節に影響を起こし顎関節症や頭痛などの症状が現れることもあります。
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歯の摩耗を防ぐための対策
歯の摩耗を防ぐためには、次のような予防策が効果的です。
適切な歯磨き
ふつうの硬さの歯ブラシを選んで頂き、優しい力で磨いて頂く。
力加減については、当院の歯科衛生士にご相談ください。
食生活の改善
酸性のものを過剰に摂取しないようにする。
炭酸飲料や酸っぱいものを摂取した後は、口を水ですすぐか、摂取後すぐ歯磨きを行うと良いです。
歯ぎしりの防止
歯ぎしりの癖がある場合は、ナイトガードと呼ばれるマウスピースを使用することが推奨されます。
ナイトガードは、寝ている間に歯ぎしりから歯を保護する装置です。
気になる場合はいつでもお声がけ下さい。
定期的な歯科検診
歯の摩耗を早期に発見し、適切な対処を行うためには、定期的な歯科検診が欠かせません。
定期検診の中で必要に応じて治療や予防策を提案します。
早期に対処することで、将来的な歯の健康を守ることが可能です。
まとめ
歯の摩耗は、気づかないうちにしてしまっていることもありますが、日常のケアや習慣の見直しによって、防ぐことができるものもあります。
健康な歯を維持するために、意識的な予防策を講じることが必要です。
些細な事でも、お気軽にご相談くださいね!
祖師谷大蔵駅前歯科・矯正歯科 歯科衛生士 江利川
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