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縫合の勉強会のお話
こんにちは、歯科医師の大西です。
以前参加した縫合の勉強会のお話をします。
縫合は歯科医師が頻繁に起こなう手技の一つです。
抜歯後や歯茎の形を整える、インプラントなどで必要になります。
セミナーのテーマは、歯科における縫合の基本とハンズオン”Basic Suturing Technique with Hands-On Training”でした。
歯科医師にとっては切っても切り離せないものです。
埋伏抜歯、歯周外科など多岐にわたり必要となります。
なんとなくやれば歯茎はくっつくのですが、軟組織はとても繊細です。
またお口の中は衛生的とは言えず感染もしやすい環境です。しっかりやる必要があります。
今回のテーマとしては基本的な単純縫合から始まり連続結紮、懸垂縫合まで一部アドバンスな内容も含まれていました。
講師は成田真季先生 アメリカで開業されている先生です。歯周病の専門の先生になります。
1,使用器具
2,縫合糸
3,縫合種類使用器具では、メス、メスホルダー、持針器、ピンセット、縫合糸、それぞれ種類は多岐にわたります。
メスであれば歯科でよく使うものは15、15c、12かと思います。
持針器はマチュー、カストロビエホなどこれも好みがありますね。
自分自身はカストロビエホをよく使います。
ピンセットも好みがあります。アドソンを自分はよく使いますが処置により使い分けても良いかと思います。
糸は、モノフィラメント、マルチフィラメントと構造的な種類の違いがあります。
材料により非吸収性の絹糸、ナイロンや吸収性のポリグリコール酸などいろいろあります。
構造での違いと材料の種類の組み合わせ、操作性、抜糸をするかでの使い分けになります。
体感的には絹糸は縫合しやすいですが、汚れも付きやすいです。
親知らずの抜歯では絹糸を使用しています。
また、インプラントなど感染をよりコントロールしたいときはナイロンなどを使用しています。
糸の太さも4-0、5-0,6-0、7-0など種類があります。
親知らずの抜歯だと4-0の太いもの、歯周外科などだと、5-0、6-0など細いものを使っています。
縫合の種類です。
ここも、いろいろ先生によって好みがあると思いますが基本は単純結紮だと思います。
単純結紮 interuptted suture これは基本的な縫合ですね。よく使うものになります。
連続結紮 continuous suture、水平マットレス horizontal mattress suture、は創面が広いときに使います。
骨を作る処置とかで使うことが多いです。
懸垂結紮 sling sutureは歯周外科でよく使います。歯茎が下がったところに持ち上げる処置などですね。
今回、改めて縫合を基礎から見直す良い機会でした。
当日はインプラントの処置の直後に講習に行ったので新たな発見がありました。
今後も研鑽をしていきたいと思います。
歯科医師 大西
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